バース・バン bath buns
 2012.03.20 Tue
written by なあな♪
イギリス菓子、バース風菓子パン。リッチな発酵生地にドライフルーツやパールシュガーを混ぜて焼いたもの。「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」でもハグリッドが小屋を訪れたハリーとロンに出したお茶菓子として登場する。武骨な外観は愛すべき半巨人・ハグリッド手製のイメージにピッタリ。しかし実際にはクッキーとパンの中間のような食感でフルーツや砂糖の食感が絶妙のアクセントになっていて、想像以上に美味しい菓子パン。物語では、それまでに出されたハグリッドの強烈なお菓子に懲りていた二人はバース・バンに手を出さなかったのだが、その味を知ったらきっと後悔したのではないか(著者はそういうニュアンスで書いていると思う)。
レモン&オレンジピールとナツメグ少々を混ぜてパールシュガーで飾った。レーズンもよく使われる。円形に成型することも多いが敢えてゴツゴツにした。尚、伝統的なレシピではトッピングはキャラウェイ・シードの砂糖漬け。
バースというと古くからの温泉地というイメージがあるが、実際に栄えたのはローマ時代の他は18世紀~20世紀前半に限られる(1978年には閉鎖され現在入浴できる施設は2006年新設のスパのみ)。バース・バンは、18世紀にウイリアム・オリバー医師が湯治客のために作ったという伝説があるが、実際には近郊の重要港ブリストルに入る新大陸産の砂糖を使って富裕な保養客向けに自然発生的に作られたと考える方が自然かと思う。
尚、17世紀発案でバース・バンの元祖だという触れ込みのサリー・ランというシンプルなブリオッシュ風バンと混同されることがあるが、こちらも1930年代に現代フランスのブリオッシュを参考に作られた創作パンだそう。
120320バース・バン
※参照レシピ:パンの基本大図鑑―パン・マルシェ
16:05:14 | アメリカ・イギリス菓子 | comments(0)
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