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イートン・メス Eton mess
 2017.05.11 Thu
written by なあな♪
苺と砕いたメレンゲとホイップクリームを混ぜ合わせたコールドデザート(イートンは「イートン校」、メスは「ごちゃ混ぜ」)。英国では苺は夏の果物なので、イートン・メスも夏に食べられる。
イートン・メスは、1930年代からイートン校とハロー校のクリケット対抗戦の会場で売られていたと言われている。夏の高校野球大会に甲子園球場で売られる「かち割り」のようなものというとイメージが近いのかもしれない。もともとは生クリームやアイスに、苺やバナナを混ぜたものだったのを、当時のイートン校の食堂のコックが砕いたメレンゲを加えたところ好評で、やがてバナナバージョンは廃れて、現在では苺バージョンだけとなっている。
オセアニア発祥で材料は同じホールケーキである「パブロヴァ」をうっかり潰してしまったが美味しかったので、最初から崩して食べるようになったという由来話もあるが、もちろんこれは英国らしいジョークではないか?
素朴な外観だが、サクサクのメレンゲ・フレッシュな苺・ふんわりとした生クリームという食感の組み合わせが、想像以上の味を生み出している。苺の美味しい季節にどうぞ。
170511イートンメス
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14:25:56 | アメリカ・イギリス菓子 | comments(0)
ブラックベリー・フール Blackberry fool
 2017.01.02 Mon
written by なあな♪
スノウ、シラバブ、トライフルなどとともに古くから英国で食べられているデザート。ベリー類をピュレ状にして、ホイップした砂糖入り生クリームと混ぜて冷やした冷製デザート(コールド・プディング)の一種。
フランス語のフールfoulé(押し潰した)が語源とされているが、実際にはフールの意味そのまま(お馬鹿さんでも作れるくらいに簡単)だったのに後付けでフランス語起源説が出てきたようだ。もともとはグーズベリー(セイヨウスグリ)を甘く煮て卵と混ぜてエルダーフラワー(ニワトコ)の風味を付けたもだったが、生クリームが加わり、卵が抜け、生クリームをホイップするようになって18世紀頃に現在のレシピになった。フルーツも、ルバーブやブラックベリーやラズベリーなどバリエーションが増えて、風味付けもバラ水やオレンジ水やヴァニラなど様々なものが使われるようになった(グーズベリーとエルダーフラワーは定番の組合せ)。
「とびきりおいしいデザート」(E.ジェンキンズ著)のブラックベリー・フールのレシピを参考にしている。1710年、1810年、1910年、2010年の四つの家族がそれぞれの時代のやり方でフールを作る様が描かれる絵本。道具や作る人が変わっても美味しさは変わらず(服装などは時代考証がなされているよう)、また「最後のお楽しみ」はいつの時代でも変わらないことを教えてくれる楽しい作品。
170102フールと本
21:14:45 | アメリカ・イギリス菓子 | comments(0)
イヴズ・プディング Eve’s Pudding
 2016.10.14 Fri
written by なあな♪
英国伝統菓子。「禁断の果実」エピソードにちなんだ命名(ちなみに禁断の果実をリンゴとしたのは西欧の解釈で、ユダヤでは小麦、スラヴでは葡萄とされるが聖書作者の意図する果実は不明と言われている)。
耐熱容器にリンゴを敷き、その上をパウンドケーキ生地(「砂糖・小麦粉・卵・バター」を等量に混ぜる。ヴィクトリア女王の時代に作られるようになったためヴィクトリア・スポンジとも言う)で覆って焼いたもの。19世紀はじめに登場したカンバーランド公風プディングが原型と言われている。カンバーランド公風は、「砂糖・パン粉・卵・牛脂(スエット)」で作る生地とリンゴを混ぜて、プディング型で焼く。イヴズ・プディングも19世紀の間は「砂糖・パン粉・卵・牛脂(スエット)」で作る生地だったが、リンゴは混ぜ込まずに下に敷くのが特徴。カランツやスライスアーモンドを加えることもある。
現代の配合のパウンド生地で覆ったイヴズ・プディングも素朴そのものというレシピだが、それだけに誤魔化しがきかない。美味しいリンゴとバターを使って作りたいお菓子。
161014イヴズプディング
23:18:16 | アメリカ・イギリス菓子 | comments(0)
メイズ・オブ・オナー・タルト Maids of Honour Tart
 2016.06.19 Sun
written by なあな♪
イギリス伝統菓子、甘くしたカード(凝乳)を詰めたタルト。メイズ・オフ・オナーは直訳すれば「名誉ある女官(メイド)」となるが、チューダー朝の女王付き女官の役職名(※)。その起源は16世紀ヘンリー8世の時代に遡るとされている。男児の後継者を求めて6度も結婚を繰り返したヘンリー8世だが、二番目の妃であるアン・ブーリンとの結婚時代にこのお菓子が誕生したという伝説がある。アン・ブーリンのメイズ・オフ・オナーの一人が作ったお菓子が美味しかったためにレシピを鉄の箱に入れて秘蔵して王家専用とした、その女官を幽閉してお菓子だけ作らせ続けた、などいくつかバリエーションがある。ヘンリー8世は「暴君」というイメージの強い王なので、このような伝説が生まれたと考えられているそう。もともとはカードだけを詰めていたが、近年はジャム、レーズン、アーモンドなどを加えることが多い。
ロンドンにある「ニューエンズ」という老舗カフェが「オリジナルのレシピを伝えている」と主張している。大きく「ジ・オリジナル・メイズ・オブ・オナー」と店の正面に彫りこんでいるので、お菓子の名前が店名だと思っている人も少なくない。
16世紀のイギリス王室では贅沢品でも、現在では家庭で気軽にいただける素朴なお菓子。現代の庶民は昔の王侯以上の食生活を送ることができているということが実感できる一品と言えるだろう。
※メイズ・オブ・オナーは身の回りの世話をする召使(チェンバラー)ではないが、女王の直接の相手を務める「私室付きレディ」でもない、いわゆる「その他大勢の女官」。
160619メイズオフオナー
23:09:40 | アメリカ・イギリス菓子 | comments(0)
バッテンバーグ・ケーキ Battenburg Cake
 2016.06.10 Fri
written by なあな♪
プレーンとピンクの2色の四角柱のパウンドケーキを、アプリコットジャムで接着して市松模様に組み合わせ、マジパンで包み込んだ英国菓子。現地では専用の焼き型(4つに仕切ってある)が売られている。もともと「ドミノケーキ」「ナポリ風ケーキ」「教会の窓ケーキ」等の名前だったが、1884年と1885年に続いたドイツのヘッセン大公家庶系とイギリス王家の二組の婚礼(注)に因み、バッテンバーグ・ケーキと呼ばれるようになったと言われている。当初は3×3の市松模様だったが、現在では2×2になっている。可愛らしい切り口が注目され勝ちだが、アプリコットジャムの酸味とマジパンの甘味と香りの相性は抜群でお味の方も決して引けをとらない。アフタヌーン・ティーのセット菓子の定番の一つだが、英国伝統菓子の中でもおすすめの一品だと思う。
尚、英国の緊急車両の塗装は市松模様なのだが(例えば警察は「青と黄」など)、この模様はバッテンバーグ・ケーキに因んでバッテンバーグ・マーキングと呼ばれている。
(注)1884年にヘッセン大公家庶系バッテンベルク家の長男ルードヴィヒと、ヘッセン大公家本家に嫁いだヴィクトリア女王の次女アリスの長女ヴィクトリアが結婚(二人は幼馴染)。そしてその結婚式に出席していたバッテンベルク家三男ハインリッヒと、ヴィクトリア女王の五女ベアトリスが翌1885年に結婚。彼らはイギリスで暮らし、第一次大戦時に対独感情の悪化に伴いマウントバッテン家と改称した。
160610バッテンバーグケーキ
23:45:23 | アメリカ・イギリス菓子 | comments(0)
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